なんをいまさら、熊ゴロー漫遊記2

なかなかの迫力でした。又、いつの日か機会があれば30メートルの大渦潮を見に行きたいものです。 下船した後は近くの干物屋さんで地魚の干物や練り物を購入。ここの娘さんが商売の上手なこと。でも値段は良心的でした。 お腹も空いてきたし今夜のお宿に向かいます。途中、淡路に流された淳仁天皇の御陵に立ち寄りご挨拶。その後洲本へGOGO! 宿に着くとお部屋係の仲居さんが案内してくれます、この仲居さんが「愛ちゃん」といいまして、若くて可愛いんですよ!本当にこのての話になると、いつもオヤジ丸出しになってしまう私です。この愛ちゃんは高知のご出身で、ご実家のお隣が神社だそうです。裏山には大きな岩が二つあり、一つはコノハナサクヤ姫、もう一つはイワナガ姫と小さな頃から教えられたそうです。正に神様ご縁。いつも感謝しております。 宿に着いたら先ずはお風呂。このホテルさんは並びの三軒同じ系列のようでどのお風呂に入っても宜しいとのこと、大阪湾を見ながら、あー湯っくりさせていただきました。 夕食はお部屋にて淡路特産の海の幸、そして淡路牛に勿論、玉ねぎ等々もう勘弁して下さいと言うくらいのご馳走でした。愛ちゃんの給仕とご馳走で熊ゴロー君もご満悦、なんか少し照れているみたい?意外とウブなゴロー君です。

さて、いつものことですが旅先では本当に早く寝てしまいます。 翌朝は日の出を見ながら露天風呂、これぞ旅の醍醐味です。この日も天候は悪く朝から厚い雲に覆われていましたが水平線と雲の僅かな隙間からお日様を拝む事が出来ました。「アマテラスオホンミカミ」。 朝食も淡路盛り沢山、少しの間横になりたいのですが時間がゆるしません。洲本市内に元町でお世話になっている厳島神社がありますのでご挨拶に向かいます。宿を出る時はドシャ降りですが神社に着くと不思議と小降りに境内に入ると雨はやみ、神前のご挨拶を終えるとお日様が顔を出してくれました。何だか自分の体内には高天原仕様のGPSが内蔵されていて、神前に立つと自動的にお日様が顔を出してくれるようになっているような気がいたします。 参拝後、本日の目的地、沼島に車を走らせます。沼島へは土生港より船で渡ります。所要時間は約10分でもあなどってはいけません。海が少し荒れれば欠航となります。この島は別名おのころ島と呼ばれ、古事記でイザナギ、イザナミの二神によって国生みが始まったとされています。それとその昔多くの渡来人(ユダヤ人)が上陸したとも言われております。聖徳太子の時代にはかなり多くの渡来人が朝廷に仕えていたそうです。彼等が祀って出来たのが、京都伏見稲荷。姓で秦とか畠山とかは御先祖様を辿ると渡来人に行き当たるそうです。 戦後、進駐軍が沼島に上陸し、色々調べたらしいですよ。また有名なのが沼島の鱧。夏には祇園あたりに出荷するそうです。残念ながら食しませんでしたが。 話を戻します。土生港より沼島に着いたら又々どしゃ降り。待合室でおにぎりをほおばり、雨が止むのを待ちます。小雨になりましたので先ずはおのころ神社へ、小さな山の上にあります。枝をかき分けかき分け登って行きますと足元にはなにやら赤っぽいのがぞろぞろ動いています。そう、カニです。あんまり気持ちいいもんではありません。

やっとの事、神社に着きます。御祭神はイザナギ、イザナミ様です。お祈りをしていますと、又々、お日様が顔を出してくれました。ありがとうございます。この本殿の奥に戦没者の慰霊碑がございました。丁寧にご挨拶をいたしました。ふと碑の裏側を見ると、戦没者のお名前が記されていました。日清、日露、そして先の大戦。この島より出征なさった方々、日清、日露は数名のお名前でしたが太平洋戦争で戦死なされた方々は百数十名でした。多分、島の人口は数千人?南方の激戦地に行かれたのか、途中、輸送船が沈められたのか、かなり気になるりました。 そして次の目的地へ。