なんでいまさら、熊ゴロー漫遊記

昨年の9月2日、3日と連休をいただき淡路島へ行ってまいりました。 最近我が家の旅行はほとんど神社参りです。伊勢、鹿児島、高千穂など天津神に縁のある土地を訪ねております。今回はこの国の修理固成の部隊長であります、伊邪那岐命の本拠地、淡路島です。前から早く行かなくてはと思っていましたがついつい九州に足が向いてしまいました。
昨年の春頃でしたか?淡路島で大きな地震が朝方にありました、その日、自宅の神棚のお水が甘酒のように白く混濁していました。勿論お 水は毎朝替えてます。なんだか「早く挨拶にこい!」そう言われている気がして今回の淡路行きとなりました。
メンバーは自分と妻の熊吉君、居候の熊ゴロー君
先の鹿児島旅行において固い契りで結ばれた我々三人?組です。
今回は現地での滞在時間をなるべく長くしたいため、深夜バスを使いました。が、二度とお世話になりません!首は痛いし眠れないし!これが神戸まで続くのかと思ったら気が重くなりました、が、回りを見渡すと他の皆さんはグッスリと眠っていらっしゃいました。あー公家育ちの私には辛い道中でした。
横浜をでて約八時間、神戸三宮に到着です、高速道路から見える街並みは、あの震災が嘘のような復興ぶりでした。海岸伝いに立ち並ぶ高層マンションは外国の一風景みたいに自分の目には映りました。そして神戸三宮のバスターミナルに到着、ターミナルと言ってもJRの高架下を利用したものでした。ここでバスを乗り換え、明石海峡大橋を渡り淡路島へ、あいにくの雨であまり景色は遠くまで見通せませんでしたが眼下の明石海峡にタコが泳いでいるのが見えました?そんな分けありませんね。
津名港でバスを降り予約していたレンタカーを借ります。年に二度の運転です、無事の生還を祈ります。最初の目的地はイザナギ神宮です、(申し訳ございません、漢字に変換出来ませんでした。)
この漂える国の修理固成をなせ。造化三神の命を受けて伊邪那岐、伊邪那美の二神はおのごろ島に天下り、まぐわいをして次々と島を産んでいきます。最初に産んだのが淡路島です。
いの一番に伊邪那岐様にご挨拶。

まだこの時は雨があがっていましたが、ご本殿で大事な祝詞をとなえていますと、又々雨がパラパラ、まさか傘をさすわけにはいきません。天皇家の御安寧、この国が、いついつまでも平和で豊な国でありますようにと、そうしますと雨も止み、お日様が顔を出し、おまけにこの後、トンボの大群が境内を乱舞いたしました。伊邪那岐様から「よしよし、遠いところからよくきたな。しかとお前の祈り受け止めたぞ。」そう言われたような気がいたしました。

長い車中でしたので身体はベトベト、ともかく一風呂浴びたかったので都志にある、五色温泉「ゆーゆーファイブ」さんで旅の垢を落としました。何故かサウナの中のBGMは昭和歌謡、うーんいい塩梅。さて風呂の次は飯、ガイドマップを広げ食事処を探します。淡路島は玉ねぎで有名ですが牛肉も名産だそうです、淡路産の子牛を松坂に出して、それがあの松坂ビーフとなるそうで、島起こしで沢山のお店が牛丼をメニューに入れてます。一番ベーシックなうどん屋さんを選びました。自分が牛丼と冷たいうどんの定食、熊吉君は鱧天井と温かいうどんの定食。どちらも1000円。これが美味いのなんの!牛丼の割りした具合もピッタリ、うどん出汁の香り、汁も抜群!おまけに名産の鱧天!いいお昼ご飯をいただきました。今までで一番の満足度。お金をかければいくらでも美味しいもんは頂けますよね。1000円の喜びでした。

さて腹ごしらえを終えたら、島を南下し鳴門海峡を目指します。そうです、あの有名な「渦潮クルーズ」です。福良港に着きますと又々、雨が降りだしました。一番渦潮が見える時間に合わせました。しばらくは足湯に浸かり出港の時を待ちます。そうこうしているうちに乗船時刻、おかげさまで雨はまた止んでくれました。船の名前は咸臨丸とくれば、もう気分は勝海舟。港を出て鳴門大橋に近づくにつれて海にはいくつものうねりが現れます、そうしますと自分のヘソの辺りから力が沸き上がってくるんです、「オーオー!」って感じです。人間は一靈四魂といいまして、四つの魂があるそうです。そのうちの二つがヘソの下、丹田のあたり、もしかしたら自分の荒魂が感応したのかも知れませんね。淡路島は本当に日本のヘソかも!今回、初めて船に乗った熊ゴロー君はビビりまくりでした。

船はいよいよ鳴門大橋の真下に、残念ながら大きな渦潮は見れませでしたが、小さなのはそこかしこに。