熊五郎漫遊記

チャーミングセール明け、三月四日から六日の三日間、鹿児島にいってまいりました。メンバーは私と熊吉君(奥さんです。)そして居候の熊五郎君の2+1名です。早朝より羽田におもむき熊五郎君をバックに押し込み一路、鹿児島へ。驚いたことに旅行会社からのバーコード付きの薄い紙切れが搭乗券代わりだなんて、
長生きはするもんだ。さて順調なフライトで鹿児島空港に到着。初めての空の旅、ご満悦の熊五郎君。(以下五郎でとおします。)

予約をしておいたレンタカーに乗りこみ我々夫婦と五郎の鹿児島旅行の始まり始まりー。目指すは和気神社と犬飼の滝。和気神社とは、その昔、道鏡というぼうさんが宇佐八幡宮の宮司と結託して嘘の神託をもって天皇になろうと画策しました、それを阻んだのが和気清麻呂公です。さすがに不審に思った朝廷の命を受け、和気清麻呂は宇佐八幡宮に赴き、一週間、斎戒して身を清め、正神がおかかりになり、先の神示が偽りであることを教えられ道鏡一派の野望をくじきます。天皇家が万世一系を貫けたのは和気清麿公のおかげです。そんな和気神社を一番最初に参拝いたしました。
 

狛犬は猪です。これは怒り狂った道鏡に追っ手を差しむけられた清麿公を猪が助けたという逸話によるものです。鳥居のすぐ脇に小屋があり本物の猪がおりました。五郎を網越しに近ずけると、かなり興奮していました。なかわるいんかなー?今でも和気清麿公は皇居のお堀端にある公園で皇室をお守りになっていらっしゃいます。参拝後、すぐそばにある、犬飼の滝を見学、ここは竜馬が新婚旅行で立ち寄ったそうです。この滝は駐車場から階段を降りていくんですが、結構長いんです。試しに数えたら200段有りました、苦しみを楽しみにかえなくては。滝壺の五郎は涼しい顔してますね、あたりまえです、自分で歩かないんだから。

さて次の目的地は霧島神宮です。こちらは天孫ニニギノミコトがお祀りされております。この国を靖国とたいらけくしろしめせ。高天原の神々より使命をうけて霧島連峰にある高千穂の峰に降りていらっしゃいました。有名な天孫降臨です。九州は大変に国魂の強い土地柄だそうです、車で走っていてもお寺は少なく神社が多いんです、おまけに国旗もよく目にしました。何故か霧島神宮では教育勅語をかってしまいました。
朝も早くお腹もすいたので温泉街にある食事処で地元の豚肉を使った石焼きビビンバをいただきました。ひつまぶし風で大変美味しかった。ただ駐車場が狭く車庫入れが冷や汗もんでした。降りたらバイクがすぐ後ろに停めてありました、全然気づいていなかったので間違いなくぶつけていたはずなんですが???
いよいよ天孫降臨の地、高千穂に向かいます。山の頂上までは登れませんので、麓にある霧島神宮跡で祝詞をとなえてきました。

この豊葦原瑞穂国がいつまでも平和で豊かな国でありますように。きっと皆さんは天孫降臨なんかお話の世界と思っていらっしゃるでしょうが私は本当にあったと信じています。誰がなんと言おうと天孫降臨はあったし、高天原もあるし、アマテラスオオミカミも実際にいらっしゃいます。私一人でもそう言い続けます。
さて この日の宿は霧島温泉にある「旅行人山荘」さんです。こじんまりした宿でしたが広い敷地をおもちになっていて散策コースとなっており貸し切りの露天風呂もございます。ホテル内には遊休スペースをかなり広くとっており、温泉宿というよりも品の良いリゾートホテルのようでした。図書室も立派でした。湯ノ華漂う温泉で沈みゆく夕陽を見ていると「アー、旅行はいいなー」とつくづく思います。熊吉君ありがとう。夕食は宴会場で郷土色豊かなお料理で大満足。給仕のおばちゃんに鹿児島弁を教えてもらいました。「ほんのこっちーうまかー」翌朝は6時30分に予約していた、貸し切り露天風呂一番人気の「赤松の湯」でひとっ風呂浴びました。寝転がって風呂に入っていますと僅か数メートル先を鹿の親子が散歩を楽しんでいます。本当に鹿が遊びにきた!残念ながら携帯は部屋に置いてきましたので写真は撮れませんでした。
たらふく朝食をいただいでこの日の目的地、鹿屋へ向かいます。先の大戦中、鹿屋は海軍航空隊の基地でした。戦争末期にはまだ二十歳前後の若者が、この地より特攻機に乗り沖縄めがけて散華いたしました。その数908名。現在は海上自衛隊の航空基地となっております。基地内には資料館があり旧海軍の展示品が飾らてあったりモニターで当時のフィルムを観たりできます。目玉はこれです!

日本の生んだ名戦闘機、ゼロ戦です。館内は撮影禁止ですが、ゼロだけは撮影可です。「永遠の0」という本があります、もうすぐ映画化されるそうです。特攻で亡くなられた英霊の遺書や遺品、写真も展示されています。ここで私は驚くべき遺品に廻り合いました。鍵は五郎です。話はかなり長くなるので次回にいたします。ゴメンナサイ。